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【番外編】台湾の観光地といえばここ!「千と千尋の神隠し」の舞台?九份老街散策

バスを待っていると、観光客に声をかけているらしいおじさんがいて、「九份ならバスの値段の2倍ほどで乗せて行く」「相乗りはどう?」などと言ってくるが所要時間なども含めて大きなメリットはありません。時間に余裕のある人、お金が安く済むに越したことはない人はキッパリ断ってバスを待ちましょう。
それから、バスに乗る前の大事な大事な注意点がひとつ。こちら、必ず念頭においておいてください。この辺りのバスは、車内で両替をすることができない!
せっかくバスに乗ろうとしても、細かいお金がないと困ってしまうので、事前に必要な金額を調べておつりなしで用意しておくようにしましょう。

ちなみに筆者はこのあたりのリサーチ不足で、1000元札しか持っていなくて乗車を止められたので冷や汗をかきました…。結構な時間待ったにも関わらずこのバスに乗れないのか、と半ベソをかくところでしたが…。運転手さんがバスの斜め向かいの店を指差し、「あそこで両替してきな(意訳)」と言うのです。発車を待ってくれるのか、という意味で「いいの?」と聞くと、にっこり微笑んでうなずくのです…!
とっさに駆け足でバスを降り、運転手さんに言われたお店に飛び込みました。焦っていたので曖昧なのですが、おそらくハンバーガーかフライドチキン系のファストフード店だったと思います。
英語は苦手ですが、「Excuse me!」と声をかけて必死に両替のお願いをしてみました。1000元をぴらぴらさせて「Can I exchange? 100 dollars」みたいなことを言った気がしますが、あまり期待はしていませんでした。というのも、日本では「両替NG」の表示を外国人観光客向けに掲げている店が多いですよね。しかし…
よくこういうことがあるのか、ただならぬ様子だったのですぐ察してくれたのかはわかりませんが、快く、そして迅速に両替をしてくれました!!
うわー!みんな優しい!!なんだこの国!!と興奮しつつ、現地の皆さんの助けあって無事に九份行きのバスに乗れたのです。良かった〜。

バスに乗ると、バスの写真が印刷されている半透明のシートのようなものを渡されます。これについては何の説明もありませんが、降りる際に運転手さんに返せば大丈夫ですのでなくさず持っていてください。
乗り込む時から思っていたのですが、バスが大きいです。大型の観光バスで、席はみんな前向きの4列シートですね。
小中学生の頃、遠足に行くときに大人数で乗っていたバスを思い出します。
それと、停車時以外、走行中は車内が消灯されるのも印象的でした。バスの大きさも相まって、突然ツアーに参加したような気持ちになります!
観光の疲れもあり、消灯された後はすぐに眠りに落ちてしまいました…。が、しばらく経ってからあまりの運転の荒さに目を覚ましました(笑)
どうやら九份が近づいてきたようで、ひたすら山道を蛇行して登っていきます。これが結構車酔いするタイプの人間にはキツかったので、不安な方は酔い止め等飲んでおくと安心かもしれません。
そんなこんなですが、目的地「九份老街」には約1時間程度で到着しました。窓からのぞく夜景も、いよいよという感じで思わずワクワクします!

ここからは、街を散策してみた際のレポートです。
バスを降りた時の感想は正直、「ん?」でした。主に期待がはやまりすぎていたせいなのですが、想像以上に普通の山道で降ろされたので、間違ったかな?とも思ってしまいました。
夜景はまあ確かに綺麗なのですが、思っていたのとは違うかも…?
しかし、間違っていません!行き方はいろいろですが、ここは正真正銘「九份老街」なのでもし同じように不安に思った方もご安心ください。
降りた場所から坂道の道路を少し登ったところの、セブンイレブンの右側の小さな通路から通りに入っていけます。
赤い提灯がたくさんさがっていて「そう、これこれ〜!!」となるのでわかりやすいと思います。そのまま、赤い光に導かれるように道を辿っていけばOKです。
昼間はたくさんのお店で賑わっているようなのですが、夜に訪れると7〜8割のシャッターが降りてしまっていますね。少しさみしい感じはしますが、独特の雰囲気があってこれもまた「千と千尋」っぽい…なんて感じてしまいます。ひたすらに赤い提灯のシャッター街が続くので、たまに写真を撮りつつ、もの思いにふけりながらゆっくり歩くのがオススメです。

途中で、上り階段と下り階段に分岐できる道があります。
高いところに登れば登るほど、下を見下ろした時の赤提灯が並ぶ景色が綺麗です。
また階段を下っていくと、この九份老街では随一の観光スポットでもある茶芸館があります。
ここは阿妹茶楼(あめちゃろう)と言って、映画「千と千尋の神隠し」の登場人物、「湯婆婆」のお屋敷のモデルになったと噂されている建物なのです。
やはり日本人の観光客が絶えないせいなのか、看板にもご親切に「あめちゃろう」と日本語で書いてあって、門構えも豪華なのですぐに目につくかと思います。
以下、こちらでお茶を頂いた際の詳しいレポートです。

・「湯婆婆の油屋」のモデル?!九份の街並みで一際オーラを放つ茶芸館「阿妹茶楼(あめちゃろう)」

我々がこちらを訪れたのは21時半過ぎ。事前のリサーチで、九份では絶対に足を運ぶべきスポットであると聞き、意気込んで向かいました。
まず、その立派な店構えにすこぶるテンションが上がります!「それっぽいところに来た…」なんて稚拙な感想しか出なかったのが正直なところですが!
こちらも事前リサーチで、一人300元のお茶セットを注文するのが良いと知り、そのつもりで入店しました。
するとすぐ奥から出て来た店員さんに、「お茶は飲む?」と日本語で聞かれます。
もしかすると、店の中を覗くだけのお客さんも結構多いのでしょうか。
お土産売り場等もあるのでそれでも大丈夫なのかもしれませんが、せっかくの機会なので飲食をしていくほうが良さそうですね。

それから、「お茶セットしかないけど大丈夫?」とも聞かれました。
出されたメニューにはお茶セットの詳細がこれまたご親切に日本語で書いてあって、あたたかいお茶か冷たいお茶を選ぶのと、何種類かのお茶菓子がセットにつくそうです。
時間帯も時間帯なので、ちゃんとした食事はできないけど良いですか?という意味だと思います。ちょっとした気配りが嬉しいですね〜。

注文自体は入店してすぐのレジ前で、その後奥の階段からテラスに案内されました。
見晴らしがとっても良い〜!!あたりの夜景が一望できて圧巻です。山の上だということもあって光は少なく、むしろこの辺りが一番明るいような感じでした。
それが余計に、空中のお城にでもいるような不思議で幻想的な感覚にさせてくれます。
席についてまもなくすると、店員さんがお茶セットを運んできてくれて、これまた日本語でお茶菓子の説明をしてくれました。

4つの小皿が出てきたのですが、食べてみての個人的な感想はこんな感じです。↓
・わらび餅!!
・干し梅?周りに粉砂糖がまぶしてある、あんずのような味に近いかも?
・日本でもよく食べたことある、ゴマの甘いおせんべい。
・ほろほろの砂糖菓子で、すぐ崩れるので注意!後日お土産売り場に売っていて、「緑豆糕」という台湾の伝統的なお菓子だと知りました。個人的には一番美味しかった!

それと、「冷たいお茶はおかわり自由よー」と言われてええっ?となったのですが、本当におかわりし放題でした。
おかわりできますかと聞くと、やかんで急須になみなみに注いでくれます。またまた、これが美味しいお茶なんです〜。
この日はお客さんも少なかったので、非常にゆったりとした時間を過ごせました。お茶もずっと飲めるので、時間を忘れてしまいそうです。
夜遅くまで営業しているのも観光客としては大変ありがたいなあと思います。ただし、帰りの手段と時間の制約があるのかについてはリサーチ必須ですが…。

さて、ゆっくりまったりお茶を頂いてのんびりしたところで、お店を出ました。
ちなみにですが、今回訪ねた「阿妹茶楼(あめちゃろう)」のテラスから見て左向かい側に、丸い窓が印象的な高い建物が見えます。
実はこちらも食事のできるお店で、「海悅樓茶坊」と言います。こちらが有名なのは、何と言っても店内から阿妹茶楼の全貌が一望できること!
前述したように阿妹茶楼自体は赤提灯などがたくさん下がっていてかなり明るいので、暗闇に浮かび上がるのがなんとも言えないほど綺麗で、九份では一番の絶景として有名なのです。
海悅樓茶坊は21時閉店なので残念ながら私たちは諦めたのですが、こちらの景色をカメラに収めたい方はぜひとも行ってみてくださいね。

そんなこんなで、短時間ではありますが十分に「千と千尋の神隠し」の世界観を堪能できました!
夜の九份は雰囲気が最高でノスタルジーに浸ることができますが、昼はまた違った賑わいがあるようなので機会があれば次は日中に訪ねてみたいです。
ちなみに、帰り道は行きに乗った駅までの最終バスが終わってしまっていて、親切な現地の方々に案内してもらいつつ、別ルートのバスに乗って電車がまだある駅の近くまで降ろしてもらいました。遅い時間に訪ねる時は、何度も言いますが帰りの交通手段を明確にしておいたほうが良さそうですよ。じゃないと最悪大変なことに…。

それからそれから、これも個人的に困ったことなので念のためメモしておきます。
九份老街にお手洗いはいくつかあったのですが、①紙がない ②夜間は開いてない 等のハプニングでかなり切迫した状況になりました(笑)
それぞれのお店にはあるようですが、何しろ夜はシャッター街なので公衆トイレだけが頼りになります。
この時に限らず、台湾ではお手洗いはあっても紙がない!という事態になかなかの頻度で遭遇したので、特に女性は念のためティッシュ等持ち歩いておくと安心して台湾観光を楽しめるかと思います。

以上、かなり長くなりましたが、「九份老街」の散策レポートでした!

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